第136章

大魔導師という階位だけでも滅多にお目にかかれないというのに、しかも全魔法系統の中でもとりわけ希少な空間系――それだけで十分すぎるほど驚嘆ものだ。

ところがアリシアは首を横に振った。

「そう言えなくもないけれど、実際のところイシス先生は全系統を使いこなす大魔導師なの。空間系は先生のいちばん得意な系統ってわけじゃないし、それに先生は自作の魔法もたくさん持っているわ。私がもらったあのノートに載っていた魔法も、先生なら全部使えるもの」

そう聞くと、なおさら桁が違う。

エイモスの知る限り、アントニオ大魔導師は多系統を極めたタイプではない。圧倒的な破壊力を誇る火系の大魔導師として名を馳せている一...

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